早期動脈硬化研究会 (Research Group for Early Arteriosclerosis)

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狭窄率の計測 <狭窄部が描出不良な症例>

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狭窄率の計測は2D断層像で行うのが基本です.しかし,画像条件により2D断層像では狭窄病変を評価できない症例を経験します.その際は,カラードプラ血流表示で狭窄率を求め参考値として報告します.
カラードプラ法での血管内腔の診断は,ブルーミング現象により過大評価されたり,入射角度やアンダーゲインにより過小評価されたりと正確な判断が困難です.特に,重症狭窄病変は血流速度の増加に伴いカラードプラ表示による血管腔が過大評価されることが多く,狭窄率が実際より過小評価されます.そのため,カラードプラ法を用いて狭窄率を評価する場合は,カラードプラの条件を最適に設定して評価すると同時にドプラ血流波形を記録し,血流パターンや血流速度などを考慮して診断することが必要です.また,可能であれば新技術による血流表示(dynamic flow:東芝社,B-flow:GE社,e-Flow:アロカ社など)を用いた評価をお勧めします.

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