早期動脈硬化研究会 (Research Group for Early Arteriosclerosis)

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狭窄率の計測 <面積狭窄率の求め方?>

狭窄部の形態は不整形を示すことがあり,狭窄部の面積を求めるには短軸断面によるトレース法が基本となります.しかし,類円形の場合は直径(長軸断面から計測してもよい)を計測し円の公式にて面積を求めてもよい.また,楕円形の場合は装置に内蔵された楕円近似法(ellipse法)を用いると容易に断面積を求めることができます.その際,far wall側は内膜と血管腔の境界線の上を,near wall側は内膜と血管腔の境界線の下を通過するトレースラインの面積(c)計測を基本とします.
狭窄部のリファレンスとなる血管断面積は,狭窄部と同一の短軸断面でのトレースが基本となります.しかし,狭窄部の面積と同様に,円形の場合は直径から,またremodeligを伴い楕円形を示す場合は,楕円近似法で容易に求めることができます.その際,血管外膜と中膜の境界は,far wall側は境界線の上を,near wall側は境界線の下を通過するトレースラインの面積(d)計測を基本とし,計算式(d-c)/d×100より面積狭窄率を求めます.

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