maxIMTは総頸動脈(CCA),頸動脈球部(Bif.)および内頸動脈(ICA)で求めるため,それぞれの境界を同定する必要があります.
Bif.とICAの境界は,ICAとECAが同一長軸断面で描出できれば静止画でも容易に同定できるが,同一断面上に描出できない症例では,長軸のスキャン操作で判断するか,血管短軸断面でBif.からICAとECAの隔壁の出現部位にて同定します.
CCAとBif.の境界は,総頸動脈末梢端で頸動脈球部を形成する際の変曲点とします.その変曲点は総頸動脈と頸動脈球部の移行部付近で,それぞれ外膜と中膜との境界線をCCA側(1)とBif.側(2)で延長しその交点とします.ただし,血管長軸断面で,変曲点の位置が近位壁側と遠位壁側で異なる場合は,それぞれの変曲点を結ぶラインをCCAとBif.の境界とします.また,一方の壁面の変曲点が観察されない場合は,プローブによる圧迫の影響が考えられるます.先ず,プローブでの圧迫を緩め変曲点の同定を試みます.それでも変曲点が同定できない場合は,対側の変曲点と対照の位置をCCAとBif.の境界と設定します.
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