計測は一般に装置のモニター上で行われるため,モニターの画像表示サイズは計測誤差に大きく影響します.特に,最近の装置やモニター(最近は殆どが液晶)は画角(画像表示サイズ)が変更可能であるため注意が必要です.
画像表示サイズは,写真右上のように大きくすると小さな病変の観察に有効だが,観察領域が広くなりスキャン回数が多くなったりスキャンに時間を要する.反対に写真左上のように小さくすると画像が締まって観察し易くなるが,計測誤差が大きくなる.
モニターと眼の距離も影響するが,一般に17インチのモニターサイズで最大の画角表示に設定し,計測精度を考慮し視野深度は3cmまたは4cmで観察設定するのが最適と思われます.最近は19インチ以上の大きなモニターを多く用いられるようになったが,画質が粗くコントラスト分解能が低下したように感じた場合は,計測誤差を考量して装置やモニターの画像表示サイズの設定を変更します.ただし,目視による形態評価に影響するので,画角は検査ごとに変更するのではなく固定して用いることをお勧めします.
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